ずっとそうだった。
気づいたら視界の中に存在していて、認めたときには既に自分の中の鳥籠から羽ばたいている。
時すでに遅し。
そんな人生の歩み方をしているからか、勝手に奇跡を感じていることも少なくはない。
『好き』という感情から『自担』という大きな位置付けに昇格するのは私の中での典型的な例にあたる。
その『好き』という感情。
好きだけみたら大きさは様々。目の保養になるから~、可愛いってずっと思ってる~、毎日追いかけたい~
などなど。
その中の好きより一歩手前に位置している彼。
私が彼を認知したのは数年前。
あるドラマがきっかけだった。
小学生だった当時の私。最後の出演者欄に流れてきた文字の羅列で覚えているのはジャニーズというカタカナだけ。
自分よりも年上。
中学生くらいかな、可愛い、
なんて思ったくらい。
それが私の中の彼の出会いだった。
時は流れ、数年後。
雑誌で見かけた可愛い子。後にそれが先程の彼だと認知するのには時間がかかりすぎた。
そこからずっと密かに『応援』と自分の中で題して遠くから、ちらっと見てきた存在。
年に一回、誌面上で会える関係性。
可愛いあのドラマの子。
ただの奇跡を見ていただけだった
ただのファンの一人。
数年前から不定期で出ていた番組も、いつの日か気づけば毎回出演するようにもなっていた。
ただ、思い出すのは、その集団を引っ張る存在4人の中で1番年下の彼が踊っていたあの振り。
ダンスが得意というのは知っていたけど、まさかあんなに惹き込ませるとは。一瞬で時が止まった、あの感覚。忘れもしない、一つ一つの動きを誰よりも丁寧に表現する彼を。
今ではグループを組むようにまで大きくなって、あの頃とは取り巻く環境も変わった。
グループの最年少からお兄ちゃんにまでなった。
これまで、そして、これからの活躍を見ていきたい。
『担当』にすると地方組であることに絶望しか感じなくなってしまうから。
だから、そんな彼をこれからも『応援』と題して遠くからこっそり見続けていこうと思う。
8月7日。
奇跡だね、はなの日だよ。
18歳、おめでとう。
遠くから応援しています。